
Lewis Leather
1897年ロンドンのグレート・ポートランド・ストリートにルイス・レザーの前身であるD・ルイス&サンに紳士洋品店として設立された。それが1926年を境に本格的にレザーウェアの製作に着手し始めたのは、当時新しい産業として注目を集めていた航空産業の需要に応えてのことだった。操縦席の中で極度な寒さに耐えなければならないその頃の飛行士達にとって、保温性に優れ、呼吸する機能をもったレザーウェアは絶対に欠かせないものであった。
ルイスレザースのウィングロゴトレードマーク "AVIAKIT"は、"AVIATION"(飛行士)、KIT(装備)に由来する。
30年代も後期に入り英国のオートバイ産業が著しく発展する中、ライダー達がロードライディングギアとしてレザーウェアを歓迎した理由も、革が持つこの高度な機能性と転倒時の摩擦に強いということが認識されていたからである。モータースポーツの世界において、40年代後期にそれまでレディ・メイドでしか存在しなかったレーシング・スーツを初めてレーサーの寸法に合わせオーダールイドで製作すると、2、3年後には全てのレーシングライダー達が着用したという事実は、当時ではエポックメイキングな出来事であった。そして英国のオートバイ産業が頂点を迎え、数々の名車が生み出された50年代後期から60年代にかけて、レース界のワールドチャンピオン達に着用されることで顧客を増やしていった。70年代までマイク・ヘイルウッドを初めとする数多くの名ライダー達に愛用されたという事実が、その高級品質を物語っている。